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大金星!56年ぶりに関学大撃破!!!

関西学生リーグ(9月21日・王子スタジアム)


チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
関 大
関学大

<得点経過>
関学大 2Q-00:09 #15中野 36yds FG
関学大 2Q-05:26 #15中野 24yds FG
関大 3Q-11:06 #8碇→#17大谷 46yds PASS(K-G #15中尾)

【スタッツ】
チーム TD TFPK TFP2 FG 獲得ヤード
関 大 159ヤード
関学大 278ヤード
チーム パス 回数 成功 ラン 回数 第1ダウン パス奪取 ファンブル失
関 大 85ヤード 11 74ヤード 32
関学大 115ヤード 26 12 163ヤード 39 15

WR大谷、殊勲のTD!

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  5、4、3・・・。小雨のスタジアムに、サイドライン沿いで手をつないだ関大選手のカウントダウンが響く。残り18秒から最後の攻撃をニーダウンした攻撃陣も“その時”を待つ。「ゼロ!」の声に全員が拳を天高く突き上げ、56年振りの関学大撃破に酔いしれた。

 降りしきる雨が、時おり吹く突風とともに容赦なく頬をたたく。この日神戸は、南方の海上を通過中だった台風15号の影響で大荒れの空模様となっていた。まるでこの試合の行く末を暗示するかのように・・・。
 「伝統の関関戦」として、思い入れたっぷりだったのは、1947年のリーグ戦以降、一度も勝ったことのない関大のほうだった。Div.1復帰元年にもかかわらず今春、関東の雄・法大、同リーグの甲南大を撃破。しかし、関学大との定期戦では7−40と完敗。開幕戦の立命大戦でも0−62と大敗を喫していた。
 対する関学大。前節の同大戦を48−14と勝ち星こそ挙げていたが、決して順調にシーズンを迎えたわけではなかった。夏合宿最終日の8月16日、守備の中核LB平郡雷太選手が急逝するという悲劇に襲われたチームは活動を休止。30日の追悼礼拝を経て、練習再開したのが31日だった。さらに、鳥内監督と堀口守備コーチが喪に服しチーム活動から離れるという「非日常」の中、「調整不足」は否めなかった。
 様々な思いが交錯する中、先制したのは関学大だった。0−0で迎えた第2Q開始直後、K中野の36yds、FGが決まり3点を先行。中野は5分にもFGを決め、関学大が6点をリードして前半を折り返す。嵐はその強さをいよいよ増していく。
 勝負は一瞬だった。第3Q、11分QB碇から、「来たら全部捕るつもりだった」と話すエースWR大谷へのアクションパスが通る。TFPも決まり7−6と関大が逆転に成功するも、「1点差ならいつでも追いつける」。バックスタンドに陣取った関学ファンは、そんな期待を込めて試合の行方を見守っていたに違いない。しかし、勝負は想像していた以上に過酷だった。
 進んでも進んでもエンドゾーンが遠い。まるでボタンを一つ掛け違えたように、何かが少しずつズレていく。要所で続出する反則で、2つのTDはフイになった。関大ゴール前1ydsまで迫るもLB吉村が死守。逆転を賭けた3本目のFGトライはわずかに左へ逸れていった。時間は刻々と失われていく。“それでも何とかしてくれる“。関学ファンの祈りにも似た叫びは、関学大最後の攻撃が、関大LB大林の手に収まった瞬間、大きなため息に変わった。
 「守備が3TD以内に抑えて、3TD1FGで勝とうと考えていました。思った以上に(守備が)良かった。特に吉村は今までで最高のプレーだったと思います」と、磯和監督は感無量の面持ちで話す。渾身のタックルを浴びせ続けた吉村は、「1部での勝利は最高です」と声を弾ませた。脳震盪で途中から出場していなかった奥村主将は、「嬉しいけど1勝は1勝。これが自信につながってくれたら」と、まだまだ続くリーグ戦に向け闘志を新たにしていた。
 半世紀を越えた歴史的勝利に沸き返る関大戦士たち。気づけば雨は止んでいた。彼らを祝福するかのように。ここから新たな歴史を刻む。

<写真=勝利の瞬間、全身で喜びを表す関大。手前は肩を落とす関学大(写真提供・毎日新聞社)>



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