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ベストナイン・外野手部門 板坂久幸
花道飾った

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 ベストナインに輝いた板坂(商4)。秋季リーグ開幕前は、先発メンバーとして試合に出られるとは考えてもいなかった。
 入学当時から前評判は高く、1年生の秋から試合に出場。しかし周囲の期待に反して結果が伴わない。板坂はこの時期を「自分でも原因が分からず、ただ悔しかった」と振り返る。3年生になっても伸び悩み、卒業後は野球を断念することに決めた。就職活動のため3ヶ月間試合はおろか練習にも参加できず、復帰しても体が戻るまで1ヶ月がかかった。
 迎えた秋。関学大戦での今季初ヒットで弾みをつける。続く立命大戦、ドラマが起きた。同点に追いつかれた直後の9回裏、二死一、二塁。絶好のチャンスで打席が巡る。「自分が決める」。4球目のストレートを思い切り振りぬくと、打球は軽々とライトの頭上を越えた。生涯初の劇的なサヨナラヒットに、板坂はガッツポーズで喜びを表す。張りつめていた空気は、板坂の一振りで解放された。
 以後の試合でも打ちまくり、3割2分5厘という高打率で打撃成績8位に食い込んだ。通算で16本だった安打数も、今季だけで13本と飛躍的にアップ。その一本一本が印象深いヒットであった。
 ベストナイン選出を聞いたのは閉会式直前。「期待はしていたが、打率も劣るし無理だと思っていた。選出の決定打はあのサヨナラヒットかな」と板坂は笑顔で語る。
 一度は挫折も味わった。しかし最後にかける意気込みが最高のフィナーレをもたらした。この栄光を胸に、板坂は新たな道を歩みだす。

<プロフィール>
板坂久幸(いたさか ひさゆき)S56・6・24生 178a 70` 三本松高出身

<写真=苦しくつらい時期を乗り越え、最後に大きく成長を果たした板坂>



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